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大学編入~概要~

 大学編入について説明します。自分は高専から大学三年次に編入します。なので、工学系の体験談になります。高専生以外にも、大学生、短大生なども参考にできるかと思います。

 

 

大学編入試験

 大学編入とは?

 大学編入とは高専を卒業し、大学の三年次から入学する制度のことです。高専五年生は大学二年生と同い年なので、実質ストレートで入学したのと同じことになります。高専生以外にも、大学卒業生や大学学部生、専門学生も受験できる学校もあります。基本的に工学系に関して書きますが、文系学部にもあると思います。

 

 受験資格

 受験資格は大学によって異なります。高専からの編入は、ほとんどの工学部のある国立大学で受験することができます。大学卒業生や大学学部生、専門学生も受け入れている学校も少なくないと思います。ただ、編入前の学校で志望学科の専門に関して勉強していることが受験資格となっている学校もあります。例えば、機械系学科の大学に編入学したい場合、高専、大学、専門学校で機械系学科に属していることが受験資格になっている学校もあります。その理由は単位変換にあります。

 

 単位変換

 単位変換とは、編入前の学校で取得した単位を編入後の大学の単位に変換することです。大学には進級するのに必要な単位数、卒業するのに必要な単位数などがあります。大学三年次に編入してもゼロからのスタートでは内部生とは二年間の差があるため、進級するためには二回留年する必要があります。また、大学は卒業までに在学しても良い年数が決まっていることが多いです。なのでゼロからのスタートでは、必死に単位を取得しないと即退学ということになってしまいます。そんなことのないように単位変換という制度があるわけです。

 ここでもし、もともと所属していた学科と全く違う学科に編入学した場合(転学科)を考えてみましょう。私の場合、高専の機械系学科に所属しており、大学の情報系の学科に進学します。その場合、もともと情報系の学科に所属していた人よりも変換できる単位の数が少なくなります。一応、情報系の科目の単位もあるので、ゼロではありませんが、やはり少ないので、編入学後に必死に単位を取得する必要があります。まだ、単位変換の手続き等はしていないのでわかりませんが、手続きが終わったたら追記しようと思います(追記予定)

 

 編入制度のある大学

 多くの大学の工学部は高専からの編入生を受け入れていたように思います。少なくとも、旧帝国大学、上位国立大学は受け入れています。大学卒業生や大学学部生、専門学生も受け入れている学校も少なくないと思います。

 

 どういう人が受験するか

 やはり一番多いのは高専生です。高専生は五年間の一貫教育の結果、大学の一般入試に必要な科目の知識が圧倒的に不足しています。なので、進学しようと思う高専生は大学編入しかないわけです。ただ、大学学部生も多いと思います。大学学部生は、大学受験に失敗し、第一希望の大学に不合格になったが、どうしてもその大学に進学したい人が編入試験を受けています。もしくは、第一希望の大学に入学したが、学校の雰囲気が合わなかった、別にやりたいことができたなどだと思います。

 

 試験科目

 大学により異なります。専門科目もある学校もあれば、一科目だけの学校もあります。範囲も学校により異なります。

 

 メリット

 一般入試と難易度が違います。一般入試では、難関大学だったのが、編入学では簡単なことがあります。もちろん逆もあります。

 "編入学は一般入試に比べて簡単"

という話が有名ですが、半分正解で半分不正解だと思います。これは上に書いたこともありますが、そもそも入試方法が違うのにどうやって比較するのかという問題があります。この話はあまり信用しない方がいいと思います。ちなみに東大入学は、一般入試より編入の方が簡単というのは嘘です。東大に編入する人は高専内でもめちゃくちゃ優秀な人達です。個人的な意見ですが、彼らは高専に来ていなければ、一般入試で東大に合格する実力を持っています。

 

 デメリット

 三年次から編入することになるため、周りとなじみづらいです。特にサークルなどは入りづらいかもしれません。また転学科した場合、単位を必死にとる必要があります。転学科せずとも、大学によっては単位変換の数が少ない場合があり、大学生活を楽しめないかもしれません。

 

 

 以上、大学編入について解説しました。何か質問等あればコメント、Twitterに連絡いただければ、お答えします。

 

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