経験者が語る高専ロボコン~部活動~
私は高専のロボコン部に所属していました。高専といえばロボコンというイメージもあると思います。そんな高専のロボコン部の実態について解説していきます。
経験者が語る高専ロボコン~部活動~
高専ロボコンとは
高専ロボコンについては別記事でまとめます。高専ロボコンについて、またその魅力についても書いてます。
ロボコン部に入る人
では、どのような理由でロボコン部に入るのでしょうか?これは大きく分けて2種類あると思います。
①そもそもロボコンがしたくて高専に入った
高専ロボコンは正式名称を「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2019」といい、NHKで毎年放送されています。テレビの影響力はやはり絶大で、高専といえばロボコンというほどの印象をつけています。高専ロボコンは何年も続いている歴史のある大会です。高専ロボコンでロボコンを知り、それ以来高専を目指して勉強し、高専に入学してきた人がロボコン部に入ります。
②就活に有利だから
あまり多くはないですが、就活に有利だからという理由で入部する人がいます。別にそれが悪いとは言いませんが、そういう人はだいたい一年もしないうちに辞めてしまいます。ちなみに、実際ロボコンをやっていると就活に有利かといわれるとそんなことはない気がします。私の友達にそれが理由でロボコン部に入り、そのまま辞めることなく続けていた人がいますが、かなり就職に苦労していました。結局そういう理由で入った人はすぐに辞めるか、結局就職で苦労しているようです。好きでもないことを無理して続けるぐらいなら、好きなことをやり通した方が就活もしやすい気がします。
ちなみに、上で少し述べていますが、ロボコン部は退部率が非常に高いです。二年生になるころには一年生の半分が辞めています。その理由はブラックだから、雰囲気が合わないからという理由があると思います。ブラックなことは後に書きます。雰囲気が合わないというのはどこでもあることかもしれませんが、高専は他の学校と違い、独特の雰囲気があり、高専の象徴ともいえるロボコン部には変わった人が多い気がします。それが理由で雰囲気が合わないこともあるような気がします。
ロボコンのあれこれ
運営
高専の部活動はあまり先生の力を借りないことがほとんどです。活動も基本的には学生だけで行い、大会への申請や行事などを除いてほぼ学生だけで運営します。ロボコンは高専の花形なので、文化祭や地域との交流事業には必ず呼ばれます。謝金がもらえることがあれば、売り上げを活動費とできることもあるようです。
班分け
ロボットは、設計、加工、回路、プログラミングから構成されます。設計、加工をまとめてハード、回路、プログラミングをまとめてソフトと呼んだりします。一人で全部こなすことはほぼ不可能なので、班に分かれ、分担してロボットを作ります。分け方は学校によると思いますが、基本的に希望通り分けてもらえると思います。ただし、設計、プログラミングはあまり人数が必要ないので、担当するのは難しいかもしれません。他の部活動と同じで、学年が上がるにつれてできることや知恵が増えていくので高学年ほど重要な作業を担当します。一年生から希望班に分かれ、先輩に教わり、学年が上がって自分が担当することもあれば、一年生は全部のことを勉強し、二年生から担当に分かれることもあるようです。
ロボコン部はブラックか
ロボコン部はブラックです。上下関係は悪くないですし、パワハラもありませんが、超長時間労働です。実際に働いたことはないので、企業と比べてどうかと聞かれるとわかりませんが、普通の部活動とは比べ物にならないと思います。詳しく書いていいものか分からないので具体的には書きませんが、これが理由で退部する人がほとんどです。生半可な気持ちでロボコンはできないです。大会がない期間はそこそこ暇だったりしますが、高専ロボコン以外の大会に出ることもあるので、一年通してそれなりに忙しいです。まぁそもそも好きでやっているので、なんともいえませんが。ちなみに最近はかなり改善されているようです。
以上、経験者が語るロボコンについて説明しました。何か質問等あればコメント、ヨシノ (@sakurax_htn_tw) | Twitterに連絡いただければ、お答えします。
※これは私の体験談であり、過去のことであるため、全て事実かどうかは保証できません。