高専ってどんなとこ?
私が現在通っている、高専について説明します。一般的に知られていること、調べればすぐに分かることは詳しく書きません。
高専とは?
何年通うの?
高専とは、高等専門学校の略です。専門学校とついていますが、一般的な専門学校とは違います。長いので以下では高専とします。高専では、中学校卒業から5年間の一貫教育を行っています。年齢でいうと、高校一年生と高専一年生が同い年であり、大学二年生と高専五年生が同い年です。以下の画像が分かりやすいと思います。
出典:
https://www.kosen-k.go.jp/nationwide/feature/hj_1-12tokushoku.html
国立?私立?工業?商船?
高専の多くは国立工業高専ですが、中には公立工業高専、私立工業高専というものがあります。さらに、国立商船高専というものもあります。高専はほぼ全ての都道府県に一校以上あります。さらに言うと、現在はアジアを中心に海外にも高専を作っているそうです。国内の高専は以下のようになっています。
出典:
https://www.kosen-k.go.jp/nationwide/allkosen/all_kosen_linkmap.html
何を勉強するの?
自分は工業高専でしたので、工学系について学びました。低学年のときから、専門科目を習うなど、レベルは少し高いかもしれません。自分の高専では二年生から微分積分と線形代数を学ぶのですが、微分積分の一部は一般的に大学で学ぶもの、線形代数も大学で学ぶものらしいので、かなりはやく勉強することになります。もちろん商船高専なら商船のことについて学ぶと思います。
ここで一つ大事なことがあります。それは、全国の高専で学科に違いがあることです。どういうことかというと、例えば機械工学科、電気電子工学科、情報工学科はほぼ全国の全ての高専にあると思います。ですが、中には電子制御工学科、電子情報工学科、物質工学科などの学科が存在する高専もあります。上記の学科の詳しい説明は省きますが、自分のやりたいことが決まっている人は、希望の学科のある高専に進学することをお勧めします。
私の知人に、やりたいことが決まっていながら、全国に高専があることを知らず、県内の高専に入学した人がいます。その人は、入学してから隣の県の高専に自分の勉強したかった分野の学科があることを知り、後悔していました。高専には学生寮があるため、一人暮らしする必要もありませんので、近さではなく、自分のやりたいことのある高専に進学することを強くお勧めします。人生の五年間、短くないです。
卒業後はどうするの?
高専卒業後は就職、進学両方の道が開かれています。就職は大手企業から、地元の中小企業まで、幅広い選択肢があります。求人倍率も非常に高く、選び放題です。これにはからくりがあるのですが、別記事にて(高専生への求人倍率が高い理由 - ヨシノの日記)。進学では、大学編入という方法で進学することになります。編入とは高専を卒業し、大学三年次から入学することです。高専五年生が大学二年生と同年代なので、実質ストレートで入学したことになります。詳しくは別の記事にて(大学編入~概要~ - ヨシノの日記)。
ここでも一つ大事なことがあります。それは、全国の高専で進路の傾向が違うことです。例えば卒業生の多くが進学する高専があれば、逆に多くが就職する高専もあります。卒業生の多くが進学する高専は進学に関する情報が多く、授業でも入試問題を解く授業があるそうです。私はこれを知らずにかなり後悔しました。